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シンプル・ライフ

シンプル・ライフ

04.2.13

2月13日
朝、ホテルの近くから出ている19番トラムロ(路面電車)に乗ってヴァチカン美術館へ向かいました。
トラムは景色も見えるので一石二鳥に楽しい、ヴァチカンまでは乗り換えなしの終点到着なので妙な緊張感もないのでありがたい。
トラムに乗り合わせたイタリア人のオバチャンはやたら私に「ジャポネ・ジャポネ」「何処へ行くんだ?」を繰り返すのに参りました。
日本人で悪いか!!オバチャンの口撃にだんだんヤサグレる私。
この人どうも知り合いでもない人にまで手当たり次第話しかけてる模様、単に人懐っこいだけの人なのかもしれない。
仕事場へ行くために利用している人も多いようで、終点が近づくと段々人も少なくなっていき、座ってゆっくり窓の外を見て30分後にはヴァチカン美術館へ到着。
ここで大失敗、降りて直ぐに、右手側に行けば美術館なのにうっかり人の波に釣られてサンピエトロ寺院のほうへ行ってしまう。

2.13

サンピエトロ寺院

寺院の規模も凄く建物を見渡す広場でしばし呆然。寺院の中に入るのに空港のセキュリティーチェックと同じことをしなくてはならなかった。(この後入った美術館でも同様にセキュリティーチェックあり)
中は絢爛豪華たる調度品や、これぞヴァチカンと言った祭壇があり、ただただ圧倒されるばかり、関係者以外は入れないゾーンがあり、そちらに巡礼で訪れたシスターが静々と入っていくのを目にして、信仰深い人のみか許される場所なのだなと思ったのでした。
礼拝堂の中の画像は取ってみたもののあまり出来が良くなかったので廃棄処分、広場の画像をどうぞ。

2.13

その後、本来の目的である美術館に向かうが、こちらのほうは人の列がいつの間にか出来ていて1時間近く並ばされることに、間違えずに先にこっちに来ればよかったと激しく後悔するが、そりゃ仕方の無いことね。
そして、不届きなイタリア人の若造が、私たちの前にいる夫婦の前に横入りしやがり夫婦から注意を受けたので、今度は私たちの前に横入りをしてきました。更に許せないことに仲間数人も入れようとしたので、最初に割り込まれた時うっかり怒るタイミングを失った私の神経を、さらに刺激して当方イライラが絶好調。
流石に追加割り込みは断固拒否しましたが、悪びれないフテェやからでした。
「どうせ横入りするなら一番前で入ってみせろ!!こんな中途半端なとこで入ってくるんじゃねぇ!!」語学力があれば絶対言っていたでしょう・・・。
同行者は、列が進むたび若造の靴に蹴りを入れて地味に攻撃してたそうです。
そのせいか帰国後、日本で割り込みをしようとした人に対して「私たちの後ろに並んでたのはこの方ですよ」と注意をして割り込みをさせないようにしたのはこの時の怒りが余程深かったからでしょう(笑)
いや、注意するのは当たり前だってね。正直者が無き寝入りする必要はないのだ!!
「民衆ヨ立ち上がれ!!」気分はジャンヌダルクだが、一緒に居る友人はいたたまれないだろうな(笑)

やっとのことで美術館の中に入ると入場料を払い、イヤホンガイドを借りていざ美術鑑賞(マメ知識1)。
あまりにも数が多すぎてその割には時間がなさ過ぎて、泣く泣く駆け足で作品を見て周る始末。冬の開館時間が13時30分なのが憎い・・・。夏は20時までやっていると言うのにこの差は一体何故?
とにかく、少しでも多くの作品を脳裏に焼き付けようと血眼になりつつ一番の目的でもある「最後の審判」のあるシェスティーナ礼拝堂へと向かいます。ミケランジェロの描くこの作品を見ずしてヴァチカン美術館に行ってきたなどと言えるものぞ!!
その信念というか、執念により無事シェスティーナ礼拝堂に着いた私は、そこで自分の瞳が自然に潤んでくるのを実感。
それほど圧巻だった。祭壇の正面に存在するミケランジェロの描く「最後の審判」ここにたどり着くまでの脳裏に焼き付けた作品が霞んでしまうほど、この絵の存在感は大きいです。
鑑賞時間が短いにもかかわらず私は、ここで30分近くを費やし、正面から・少し離れた場所から・壁面の椅子から座ってとイヤホンのガイドに耳を傾けながら、次々とアングルを代えてこの名画に見入っていました。
その後あっという間に時間は過ぎていき美術館は閉館となり、時間も丁度いいとのことで14時30分までやっている美術館の中のカフェテリアで昼食にピザを食べました。
シンプルなピザの味は、日本で口にするものとサホド変わらず違和感無く食べることが出来ました。要は取り立てて美味しいわけでもないけど不味くも無いってことですね(笑)空腹は最大の隠し味ですが。
美術館の位置的には隣にある石造りの城「サンタンジェロ城」の中を見学する。
お城からの展望はサンピエトロ寺院をバックに写真を撮るのがお勧めです。テヴェレ河を挟んでローマ市内も見渡せるのでここは絶景ポイントでしょう。
あいにくデジカメのバッテリーが切れて画像ございませぬ・・・。
この日は前日と違って少々寒かったのが難点で、寒さに負けた私たちはお城の中にあるカフェで温かい飲み物を取り、体調の悪かった私はついでに血糖値を上げるかと、ケーキも頼みました。食べたのは多分サツマイモのタルトだと思います。味の記憶がオボロゲなので・・・。
お城を出て本日夕食を予定しているレストランに向かいましたが、同行者は前日買い物したお店にまた行きたいというので、それに付き合うほどの体力を持ち合わせていなかった私とはディナー時間まで別行動となり、私は一足先にレストラン近くの待ち合わせ場所であるホテルのロビーに行き一人休憩を取りました。
丁度ロビーには新婚旅行できていた関西のご夫婦が居て、思い切って声をかけ一時間ほどお話をさせて貰い、退屈な待ち時間を旅話の楽しい時間に変えてもらいました。
ご夫婦は翌日列車でフィレンツェに行くとのことでした。ウフィツ美術館も予定に入ってると聞いてとても羨ましかったです。(マメ知識2)
しかし、今回は徹底的にローマ観光が目的なので浮気は禁物です(笑)
19時に友人と合流して夕食となりました。
コース内容は
・ 前菜 生ハム
・ メイン カルボナーラとボンゴレ
・ サラダ
・ デザート ティラミス
・ 飲み物  フレッシュオレンジジュース
以上でした。
味については、私はカリカリになりすぎたベーコンは好きではないので・・・。そしてボンゴレはタカの爪が沢山入ってたので辛くて食べきれなかった。決して不味いわけではないと思うのだけどこの店は私には合わなかったってことですね。それとも期待が大きすぎたのでしょうか?
そして、19番トラムに乗ってホテルまで戻りこの日は終了です。


マメ1
04.2月現在ヴァチカン美術館の入場料は12ユーロ、イヤホンガイドは5.5ユーロイヤホンを借りるには身分証明書が必要。旅行者はパスポートを預ける事になる。顔写真の付いているクレジットカードでも可能らしい。

マメ2
テルミニ駅から出る列車は、事前にホーム番号が判っていても突然変更になる場合があるので、ホームで待たずに掲示板のところで最終的な確認を行いダッシュしてホームへ向かわなくてはならないそうだ。
お国柄とはいえ、列車に乗るのも一苦労である。


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